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【ブリッジ、アンキローシス、インプラントは動かせるのか?矯正治療における重要な注意点】

歯科矯正治療では、歯を正しい位置に動かすことが目標ですが、動かせないものも存在します。その中でも、ブリッジ、アンキローシス(骨性癒着)、インプラントは特に注意が必要です。これらは特殊な状況にあり、一般的な矯正治療で移動させることができないため、治療計画に慎重な検討が必要です。今回は、これらの治療要素について詳しく解説し、矯正治療を検討されている方に向けて重要なポイントをお伝えします。

ブリッジは動かせるのか?
まず、よくある質問として「ブリッジは動かすことができるか?」というものがあります。結論から言うと、ブリッジは動かすことができません。ブリッジは、複数の歯を結合して固定する治療法であり、これにより大きな安定性が得られますが、逆にこれが移動を妨げる要因になります。歯科矯正においては、個々の歯を動かすことが基本ですが、ブリッジがあると複数の歯が一体化しているため、動かすことが非常に困難です。

厳密に言えば、ブリッジでも0.1mm程度のわずかな動きは可能かもしれませんが、これは極めて限定的で、実際には動かそうとすることは危険です。無理にブリッジを動かそうとすれば、歯の損傷や歯周組織への悪影響を引き起こす可能性があります。したがって、ブリッジがある歯列に対しては、基本的に「移動不可」と判断するのが最適です。

インプラントも動かせない
次に、インプラントについても同様に動かすことはできません。インプラントは、顎骨に直接埋め込まれる人工歯根であり、骨と一体化するため、自然の歯のように動かすことができません。特に矯正治療において、インプラントに力をかけることは避けなければならない重要なルールです。

インプラントに過度な力がかかると、周囲の骨が損傷したり、インプラント自体が不安定になるリスクがあります。そのため、インプラントが設置されている場合は、矯正治療を計画する際にその歯を動かさないよう慎重に配慮する必要があります。インプラントの歯は移動不可であり、他の歯を動かして咬み合わせを調整する必要があります。

アンキローシス(骨性癒着)について
アンキローシス、つまり骨性癒着は、歯が骨と直接癒着している状態を指します。正常な歯は、歯根膜によって骨と若干の隙間があり、そのため歯を動かすことができます。しかし、アンキローシスが発生している場合、その歯は骨と一体化しているため、動かすことができません。

実際、アンキローシスはワイヤー矯正でよく見られる問題です。アンキローシスが発生すると、歯は他の歯と同じように動かず、治療が停滞することがあります。しかし、最近の研究では、マウスピース矯正(インビザラインなど)ではアンキローシスがほとんど報告されていないという興味深い事実があります。

アンキローシスが発生する原因の一つとして、ワイヤー矯正での力のかけ方の問題が挙げられます。特に力の掛け方が偏ってしまうと、歯に均等な力が伝わらず、結果的に歯が動かない状態に陥ることがあります。このようなケースでは、アンキローシスの発生は歯科医師の経験や技術によるものと言えます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い
上記のように、ワイヤー矯正でのアンキローシスはしばしば問題になりますが、マウスピース矯正ではそのリスクが大幅に減少します。これは、マウスピース矯正が比較的均等に力をかけることができるためです。ワイヤー矯正では、力が集中するポイントが生じることがありますが、マウスピースではアライナー全体で力を分散できるため、アンキローシスが起こりにくいのです。

クリンチェックの重要性
当院「池袋の歯医者さん みんなの矯正歯科・こども歯科クリニック」では、クリンチェックを用いた詳細な治療計画を提供しています。この治療計画は、インビザラインなどのマウスピース矯正において非常に重要です。特に、アンキローシスやインプラント、ブリッジがある場合、慎重に治療プランを立てる必要があります。

クリンチェックを作成する際には、何度も確認と修正を行います。当院では、平均して4〜5回の修正を行い、最適なプランを提供するように心がけています。無理な計画を立てることなく、患者様にとって最も効果的で安全な治療を目指しています。

当院での治療の特徴
「池袋の歯医者さん みんなの矯正歯科・こども歯科クリニック」では、インビザラインを中心としたマウスピース矯正を専門的に行っています。特に、ブリッジやインプラント、アンキローシスのように動かすことが難しい症例に対しても、経験豊富な院長の新渡戸康希先生が最適な治療プランを提供しています。

当院は池袋駅西口から徒歩すぐの立地にあり、通いやすさも大きな魅力です。住所は「〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目2−1 ウィックスビル 9階」、診療時間は月曜日から水曜日、金曜日が10:30〜13:30、15:00〜19:00、木曜日と土曜日は10:30〜13:30までです。第1・第3日曜日には特別診療も行っていますので、忙しい方でも通いやすい環境を整えています。ご予約はお電話(03-6907-3967)またはオンライン予約から承っております。

まとめ
ブリッジ、インプラント、アンキローシス(骨性癒着)は、一般的な矯正治療では動かすことができません。特に、無理に動かそうとすると逆効果となることが多いため、慎重に治療計画を立てることが必要です。当院では、患者様一人ひとりに最適な治療を提供し、特に動かせない歯に対しても他の歯とのバランスを取ることで、効果的な治療結果を目指しています。矯正治療に関するご相談がございましたら、ぜひ「池袋の歯医者さん みんなの矯正歯科・こども歯科クリニック」にお問い合わせください。

03-6907-3967