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小児矯正の大切さと治療方法について

みんなの矯正

2024.07.30

こんにちは!池袋の歯医者さん みんなの矯正歯科・こども歯科クリニックです。

今日は、お子さんの歯並びを整える「小児矯正」についてお話しします。小児矯正は、お子さんの成長過程で正しい歯並びを作るために非常に重要です。では、具体的にどのような治療が行われるのか見ていきましょう。

小児矯正の大切さと治療方法について
小児矯正の大切さと治療方法について

 

 

Ⅰ期治療とは?

小児矯正には「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」があります。

 

Ⅰ期治療 = こどもの矯正

Ⅱ期治療 = おとなの矯正

 

Ⅰ期治療は、乳歯が生えている時期に行う治療で、永久歯が正しく生えるための準備をするものです。ここでの目標は、顎と筋肉のバランスを整え、永久歯が生えるスペースを確保することです。

 

Ⅰ期治療の悩み

Ⅰ期治療にはいくつかの悩みがあります。実は…歯科医師の先生でも悩んでいます。
私、新渡戸はこれまで1500名以上の歯科医師に向けて正しい矯正治療について講演・授業・セミナー活動などを行って参りました。また東京看護医薬専門学校でも矯正担当医として、これから歯科衛生士を目指す生徒さんに向けて授業を行っています。

 

歯科医師の先生からも小児矯正の授業を行うたびに、私、新渡戸宛に次のような質問が寄せられます。

 

「Ⅰ期治療で完結することはできないのですか?」

「結局、Ⅰ期治療とはⅡ期治療のための準備段階なのですか?」

「Ⅰ期治療とⅡ期治療を行うと、患者負担が100万円を超えてしまうため、どうしたらいいですか?」

 

このように、最終的にはⅡ期治療が必要になるのであれば…

「ではなぜⅠ期治療をするの?」という疑問が出ることは当然です。

 

Ⅰ期治療で行うこと

Ⅰ期治療で大切なことは…

 

『何を治療すべきか?』

『今の時期にしかできない治療は、何なのか?』

 

これらを理解することが重要です。特に重要なのは小児矯正と小児歯科学の考え方です。子供たちはこれから成長期を迎えます。この成長期を利用して矯正治療を行うことが、一番大切です。

乳歯と永久歯が混ざっている混合歯列期には、歯を並べるだけでなく、顎や筋肉のバランスを整えることが重要です。これにより、正しい咬み合わせと口の機能をサポートすることができます。

 

癖の除去
お子さんの歯並びに悪影響を与える癖を取り除くことが重要です。例えば、指しゃぶりなどがその一例です。このために、プレオルソ治療を行います。

小児矯正の大切さと治療方法について
小児矯正の大切さと治療方法について

 

上顎前歯部に叢生(そうせい)がある場合を考えます。

叢生 → 歯が重なり合っていること

小児矯正の大切さと治療方法について

 

 

スペースの確保
永久歯が正しく生えるためには、十分なスペースが必要です。これを確保するために、以下の方法を検討します。

①抜歯
②インタープロキシマル・リダクション(IPR)
③遠心移動
④側方拡大

 

 

①抜歯

小児矯正について、少し説明させていただきますね。

小児矯正は成人矯正の際、永久歯を抜かずに済むように行う治療です。

治療の過程で、乳歯を抜くことがありますが、永久歯を抜くことはありません。乳歯を抜くのは、永久歯がきちんと生えるようにするためですのでご安心ください。

小児矯正の大切さと治療方法について

 

 

②インタープロキシマル・リダクション(IPR)

小児矯正ではIPR(インタープロキシマル・リダクション)を行うことは基本的にありません。乳歯は自然の保隙装置として、永久歯がきれいに生え揃うために重要な役割を果たしています。乳歯を削ると永久歯が生えるスペースが減ってしまうため、小児矯正ではIPRはあまり行われません。稀に行われる場合もありますが、一般的には避けられています。

小児矯正の大切さと治療方法について

 

 

③遠心移動

小児矯正において、遠心移動は行われません。その理由は、遠心移動とは歯を後ろに移動させる治療法ですが、子供の場合には適用できないためです。

子供の6歳臼歯(6番目の歯)の後ろには、12歳臼歯(第二大臼歯)が生えてきます。このため、6歳臼歯を遠心移動すると、12歳臼歯が生えるスペースがなくなり、生えてこれなくなってしまいます。この状態を「親知らず化」と呼び、矯正治療によって引き起こされる医原性病とも言えます。

最近の子供達は顎が小さく、12歳臼歯が生えるスペースが不足していることが多いです。そのため、矯正治療で6歳臼歯を遠心移動してしまうと、12歳臼歯が生えるスペースがなくなり、生えてこれないという状態になってしまいます。このような事態は絶対に避けなければならないため、小児矯正では遠心移動は行われないのです。

小児矯正の大切さと治療方法について

 

 

小児矯正で行える唯一の治療法、それは…側方拡大(そくほうかくだい)
最適な方法として「側方拡大」を行います。これにより、永久歯の抜歯を避けることができます。

小児矯正の大切さと治療方法について

 

 

Ⅰ期治療の流れ

①1番と6番が萌出したら、小児矯正開始!
②ヘルマンの歯齢 ⅡC~ⅢAまでは準備期間(小学1年生~小学2年生)
③ヘルマンの歯齢 ⅢBの側方歯群の交換期には、最も側方拡大の効果が発揮される(小学3年生~小学4年生)
③4番の萌出後(小学5年生) 永久歯の4番が生えた後、インビザラインで歯並びを整えます。
⑤12歳臼歯の萌出(小学6年生) 最後に12歳臼歯が生えたらⅠ期治療は治療終了です。

このようにしてⅠ期治療を行い、永久歯が正しく生えるようにします。それでも問題が残る場合は、Ⅱ期治療を検討します。

 

まとめ

小児矯正は、お子さんの将来の健康な歯並びを作るために非常に重要です。Ⅰ期治療では、永久歯が正しく生えるための準備をし、できるだけ抜歯を避けることを目指します。

もしお子さんの歯並びに不安がある方は、ぜひ当クリニックにご相談ください。日本成人矯正歯科学会所属の矯正治療の専門医である院長が丁寧に対応させていただきます。

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住所: 〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目2−1 ウィックスビル 9階
電話: 0369073967
予約: オンライン予約

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皆さまのお越しをお待ちしております!

 

 

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