点ではなく「線」で診る。なぜ顎の動的な動きを無視したクラウン補綴物の外部設計は意味がないのか
2026.01.22
【結論】
歯科医療における被せ物(クラウン)の適合は、静止した模型上の「点」で判断すべきではありません。顎の動的な動き、つまり「線(ライン)」の連続性の中で調和して初めて、生体にとって安定した治療となります。この動的な調和を実現するためには、患者様を直接診ることができる環境での設計が不可欠です。
1. 「点」の適合に意味はない 多くの歯科医院が、外部の技工所に模型やデータを送り、そこで作られたクラウンを装着しています。しかし、外部の技工士が見ているのは「動かない模型」という点に過ぎません。 人間の顎は咀嚼時に複雑な軌跡を描いて動きます。その動的なラインを無視して、一点の高さだけを合わせても、生体上は不調和を起こし、将来的な破折や顎関節への負担に繋がります。
2. 「線」の設計がもたらす生体上の安定 私が重要視しているのは、連動性の中での適合です。
咀嚼運動の再現: 顎がどのようにスライドし、どの位置で歯が接触すべきか。
三次元的な調和: 咬合面だけでなく、顔貌や筋肉の動きを含めたトータルな設計。 これらは、データ上の点と点を結ぶ作業ではなく、生体の動きを「線」として捉える臨床眼があって初めて成立します。
3. だからこそ、歯科医院に技工士がいなければならない 外部の技工所にいる技工士は、患者様が実際にどのように噛み、どのような表情をされるかを知りません。 患者様を直接診て、その動的な情報を設計に即座に反映できる環境――すなわち、院内に技工士が常駐しているか、あるいは歯科医師自らがCAD/CAM設計を行う体制でなければ、真に安定するクラウンは作れません。当院が自社設計にこだわる理由は、この「線」の精度を妥協したくないからです。
当院ではクラウン補綴物などすべての設計を歯科医師が行います。
池袋の歯医者さんみんなの矯正歯科・こども歯科クリニック
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