セラミック治療の正解 なぜ「2日に1回」執刀する歯科医師の形成は、ここまで美しいのか
2026.03.21
結論
セラミック治療の質を決定づけるのは、歯科医師としての在籍年数でも、所属先でもありません。
圧倒的な経験数に裏打ちされた形成精度です。
私は年間約120本、実に2日に1回という高頻度でセラミック治療を行っています。
この反復によってのみ、ミリ単位の妥協を許さない精密な形成が可能になります。
1. 経験が形を作る
マージンの滑らかさこそが、すべてを決める
セラミック治療において、被せ物そのものよりも重要なのが、その土台となる 形成 です。
今回掲載している画像は、私自身が行った形成の3Dスキャンデータおよび口腔内データです。
歯と補綴物の境界であるマージンが、途切れなく、極めて滑らかに連続していることが確認できます。
このレベルのマージンは、理論や教科書だけでは到達できません。
数をこなした者の指先だけが再現できる形態です。

2. 「印象がキレイに取れない」の正体
原因は、その前にある
「型取りがうまくいかない」
「印象材が流れない」
「技工士の仕上がりが安定しない」
これらの原因は明確です。
形成が不十分だからです。
形成が美しければ、印象は自然と美しくなります。
形成が荒れていれば、どれだけ優れた材料や技工技術を使っても、精度の高い補綴物は成立しません。
私は補綴を専門とする立場として、この「土台作り」に一切の妥協をしません。
3. 年間120本が生む、チーム全体の熟練度
当院では、セラミック治療を年間120本以上、安定して行っています。
これは単なる数字ではありません。
・歯科医師の指先の感覚が常に最良の状態で保たれる
・アシスタントが形成から印象までの流れを完全に理解している
・診療が滞らず、無駄な修正が発生しない
結果として、治療全体の精度が底上げされます。

4. 審美と保存の最適解
アンレーという高度な選択
今回お示ししている症例は、クラウンとインレーの中間に位置する アンレー です。
アンレーは歯の削除量を抑えられる一方、形成難易度は極めて高くなります。
削る量を減らすほど、形態設計の精度が厳しく求められるからです。
この治療法を成立させるためには、形成段階での完成度が絶対条件となります。
5. シャンファー形成を選ばない理由
AI設計が求める論理
私は、セラミック治療における シャンファー形成 を原則として採用していません。
理由は明確です。
セラミックにとって最も重要なのは 確実な厚み だからです。
シャンファーでは、マージン部が薄くなりやすく、破折や適合不良のリスクが高まります。
そのため私は、ショルダー型に近い形成 を選択します。
これは歯を過剰に削るという意味ではありません。
CAD/CAMや3DプリンターによるAI設計において、構造的に必要とされる 1.5mm以上の厚み を、論理的に確保するための選択です。
6. 機材への投資は、精度への責任
精密な形成は、精神論では実現できません。
当院では以下を標準使用しています。
・5倍速コントラアングル
・3.5倍拡大鏡
これにより、ミクロン単位での境界確認と、ブレのない切削が可能になります。
機材は見せるためのものではなく、結果に責任を持つための手段です。
7. セラミック治療の本質
長期保存という一点
どれほど美しく見えても、
脱離する
破折する
二次カリエスを起こす
これでは意味がありません。
機能
審美
長期保存
この3つを同時に成立させるために、私は年間120本すべてのセラミック治療で、同じ精度の形成を自らに課しています。
医院選びの基準として
形成の「事実」を見てください
銀歯を白くしたい
長く持つセラミック治療を受けたい
そうお考えの方は、
料金でも、宣伝文句でもなく、
形成の美しさという事実を基準に医院を選んでください。
執筆・監修
新渡戸 康希
歯科検定協会 理事長
口腔インプラント学会 正会員
日本成人矯正歯科学会 正会員
インビザライン累計症例数 1100症例以上
国内歯科医院へのクリンチェック設計支援 年間1000症例
池袋の歯医者さんみんなの矯正歯科・こども歯科クリニック
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