国民皆歯科健診の時代へ 唾液測定と予防歯科がつくる「次の10年の歯科医療」
2025.12.11
私、新渡戸康希が考えるこれからの歯科医療モデル
池袋の歯医者さんみんなの矯正歯科・こども歯科クリニック
〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目2−1 ウィックスビル 9階
電話番号:03-6907-3967
Web: ikebukuro-minnano.com

2025年、歯科医療は大きな転換期を迎えます。
厚生労働省が正式に打ち出した「国民皆歯科健診」の導入。
すべての国民が歯科健診を受ける仕組みが始まります。
私は日本全国の歯科医師向けに講演を行い、これからの歯科医療のあるべき姿について発信してきました。
その中でも最も重要なのが
歯科医療は治療から予防へモデルチェンジする
国民皆歯科健診の中心になるのは唾液測定である
という2点です。
本記事では、私の資料と経験から
「なぜ国民皆歯科健診が始まり、何が変わり、歯科医院はどう対応すべきか」を徹底的に解説します。
患者様にとっても、歯科医療従事者にとっても必ず役立つ内容です。
1 国民皆歯科健診とは何か
2025年開始の新制度がめざすもの

国民皆歯科健診は、すべての国民が定期的に歯科健診を受ける仕組みです。
乳幼児、学齢期、高齢者だけでなく
20代、30代の健診を追加
全世代で切れ目なく歯科健診を行う
この方向性が公式に示されました。
背景には以下の3つがあります。
1 歯周病の罹患率があまりに高い
2 心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、誤嚥性肺炎との関連が明確
3 歯科健診を受けていない国民が圧倒的に多い
特に「進行した歯周病のある人」の割合は20代でも増えています。
歯周病は全身の病気を引き起こすため、国が本気で対策に乗り出したという流れです。
資料はここでも示しています。
【抜歯の原因】
1 歯周病 37.1%
2 う蝕 29.2%
3 破折 17.8%
歯周病の影響の大きさは圧倒的です。
国が歯科健診を義務化する理由が明確にわかります。

2 従来の歯周病検査が抱える大きな限界
唾液測定が注目される理由
従来の歯周病検査(P検査)には、次の問題がありました。
1 検査者による誤差が大きい
2 検査時間が長くチェアタイムを圧迫
3 高齢者や障害をお持ちの方では検査が難しい
国民全員に歯科健診を行う体制を作る中で、
この「時間的負担」「精度のばらつき」が大きな壁になります。
そこで次世代の歯周病検査として導入されるのが
唾液測定によるスクリーニングです。
3 唾液測定とは何か
歯周病を「見える化」する新しい検査

私が講演でも強調しているのは
「国民皆歯科健診の中心は唾液測定になる」ということです。
唾液測定では、次の二つの指標を測定します。
ヘモグロビン
乳酸脱水素酵素(LDH)
非常に重要なので解説します。
1 ヘモグロビン(出血の指標)
本来、唾液には含まれません。
唾液内に検出されるということは
歯肉炎や歯周病による出血が起きている証拠です。
ただし歯ブラシ刺激、口内炎、抜歯後など
生理的な要因も考慮されているため
検査キットは誤差も含めて基準値が調整されています。
2 LDH(細胞破壊の指標)
LDHは細胞が破壊されたときに検出されます。
歯周病が進行しているほどLDHは上昇します。
つまり
ヘモグロビン=炎症
LDH=破壊
この二つを見ることで
歯周病の重症度を正確にスクリーニングできる仕組みです。
資料にもあるとおり、この2つの指標は
治療によって「下がる」ため経過観察にも向いています。
4 なぜ他社のキットでは不十分なのか
「数値が下がらない仕組み」の問題
市場には他社製の唾液検査キットもありますが
多くは「細胞破壊まで至っていない酵素」を測定しており
治療しても数値が変化しません。
これは医療としては大きな問題です。
歯周病治療をしても改善が見えない
患者も歯科医師も評価ができない
再評価の意味が薄れる
国民皆歯科健診では
「継続的に評価できる検査」が必須になります。
その点、ヘモグロビンとLDHを組み合わせたシステムは
治療前後の違いが明確に出るため
正確な診断と再評価が可能です。
5 ペリオシグナルによる歯周病スクリーニング
次世代の歯科健診モデル


ペリオシグナルは
私が資料で紹介している唾液スクリーニングの代表例です。
導入費用 0円
月額費用 0円
検査1回 3000円
歯科医院の負担が少なく
受付やTCでも登録が簡単で
クラウド管理によりデータの一元化が可能です。
最も重要なのは
「治療により数値が変化する」点です。
治療前
炎症値が高い
治療
スケーリング、SRP、歯周基本治療
治療後
ヘモグロビン、LDHが下がる
この変化は患者の納得感を大きく高めます。
見える診療
数値の変化がわかる
物販にも応用できる
継続来院につながる
この効果が非常に大きいのが特徴です。
6 国民皆歯科健診による歯科医院経営の変化
2020〜2025年は完全なモデルチェンジ期間
私は講演で常に伝えていることがあります。
2020年から2025年は歯科医院経営の「モデルチェンジ期間」です。
背景は以下の通りです。
IT化の加速で1年=過去の10年の速度
採用難が本格化
診療内容の高度化
患者から予防歯科の需要が増加
ワイヤーや治療中心のクリニックは限界
そして
国民皆歯科健診の導入
唾液測定の義務化的流れ
これらが一気に重なりました。
つまり
「予防しない歯科医院は生き残れない」
ここまで時代が変化したということです。
7 予防型歯科医院へ
キュアからケアへ

従来の歯科医院
歯が悪くなってから治療するキュア型
これからの歯科医院
歯が悪くならないように予防するケア型
矯正治療でも同じです。
Ⅱ期治療(大人になってから治す)
→
Ⅰ期治療(子供のうちに予防する)
悪くなった問題を治す時代から
悪くならないようにする時代へ移行します。
国民皆歯科健診はその象徴です。
8 唾液検査と予防歯科を組み合わせた集患戦略
SEOとMEOに圧倒的に強くなる
私は常に以下の理由でWeb戦略を最重視しています。
患者はインターネットで歯医者を探す
24時間アクセスできる
Googleがすべての入り口になった
特に
「国民皆歯科健診」
「唾液測定」
「予防歯科」
これらのキーワードは検索需要が急増します。
このテーマでブログ記事を発信することは
SEO、MEOの両方で大きな効果があります。
NAP完全一致は必須
池袋の歯医者さんみんなの矯正歯科・こども歯科クリニック
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電話番号:03-6907-3967
これはすべての媒体、ブログ、SNSで統一することが
Googleの評価に直結します。
写真投稿
Googleビジネスプロフィールでの写真更新は
MEOに強烈に効きます。
ブログのテーマ例
国民皆歯科健診とは
唾液測定のメリット
歯周病が全身疾患を引き起こす理由
予防矯正とⅠ期治療の重要性
国民皆歯科健診に対応した医院選び
これらはすべて検索ニーズが高いテーマです。
9 まとめ
「変化を受け入れた歯科医院だけが生き残る」
国民皆歯科健診の導入
唾液測定の普及
予防歯科の拡大
ITによる診療モデルの変化
歯科医院経営のモデルチェンジ
すべてが同時に進んでいます。
私が講演でも強調している通り
時代の変化に対応した歯科医院だけが生き残ります。
唾液測定を中心にした
見える診療、予防型診療、予防矯正
この三つを組み合わせることで
患者様にとって最もメリットの大きい医療が実現します。
そしてSEO、MEOでも圧倒的に優位に立てます。
池袋の歯医者さんみんなの矯正歯科・こども歯科クリニックは
国民皆歯科健診の時代に向けて
最先端の予防歯科を提供していきます。