マウスピース矯正と歯科医院経営の“本当の話” 患者様にも知ってほしい、歯科医師としての私の視点
2025.12.13

私、新渡戸康希は歯科医師として日々多くの患者様と向き合う一方で、
「歯科医院を安定して運営する」というもう一つの責任も持っています。
歯科医院の経営というと
「お金儲け」
という印象を持たれる方もいるかもしれません。
しかし、実際に現場に立つと分かるのは
患者様に質の高い医療を届けるためには
・設備投資
・人材育成
・時間の確保
・治療精度の向上
このすべてを両立させなければならないという現実です。
今回の記事では、患者様にもきちんと伝えたい
「なぜ現代はマウスピース矯正が重要なのか」
「歯科医院がどのように努力して健全運営を続けているのか」
「その背景には何があるのか」
この3点を、できる限りやさしくまとめました。
1 歯科医院にとって“変化”が必要な時代
マウスピース矯正市場は大きく広がっている

私が歯科医院を運営し始めた頃、矯正といえば
ワイヤーが中心の時代でした。
ところが近年、世界的には
マウスピース矯正45%
ワイヤー矯正55%
ほぼ半数まで伸びています。
成人矯正では
マウスピース矯正が大多数を占めつつあります。
理由はシンプルです。
目立たない
痛みが少ない
生活に馴染む
通院回数が少なめ
患者様にとってのメリットが大きいのです。
当院でも成人矯正の相談は
ほとんどがマウスピース矯正です。
2 “経営としての視点”が必要な理由
より多くの患者様に治療を届けるために
歯科医院は医療機関であると同時に
人を雇い、機器を導入し、
安全に運営する必要がある組織です。
良質な医療を提供し続けるためには
歯科医師の技術学習
最新設備の導入
衛生管理の強化
人材教育
どれも欠かせません。
そのため、医院運営を安定させることは
患者様にとってもメリットがあります。
質の高い治療を維持できる
予約が取りやすい
スタッフが長く働きやすい
最新技術を導入できる
このバランスを取るために
経営面の判断が必要になります。
3 マウスピース矯正が“経営効率”を高める理由
患者様にもメリットが大きい治療

マウスピース矯正には、患者様にとってのメリットだけでなく
医院側にも次のような特徴があります。
チェアタイムが短い
ワイヤー調整が不要
治療工程がシステム化されている
通院回数が少ない
診療時間を圧迫しない
これは患者様にとっても良いことです。
理由は
予約が取りやすい
治療が計画的に進む
待ち時間が少ない
院内の混雑が緩和できる
つまり
医院が効率よく運営できる治療は
そのまま患者様にとってもメリットになるのです。
4 “治療が終わらない”という現実
マウスピース矯正が抱えてきた課題と、私の考える解決策
資料にもあるように
インビザライン治療には「治療が終わらない」という問題があります。
治療期間が平均3年3ヶ月
トータルフィー制度では医院側の負担が大きい
治療が長引くとアポイントが取りにくくなる
患者様の満足度も低下する
この問題は決して患者様のせいではありません。
仕組みと設計の問題でした。
私はこの課題を解決するために
正確な診断
治療計画書の作成
来院時期の明確化
患者教育の強化
これらを徹底し
さらに新しい治療の形として
インビザライン・ラショナル
という治療システムを作りました。
5 インビザライン・ラショナルとは
90日で終わる「超特急のプチ矯正」

ラショナルは
「結婚式まで半年」
「就活まで半年」
「成人式まで半年」
このように
“期限が決まっている方”のために開発した治療です。
特徴は以下です。
90日で治療完了
通院2回
加速装置つき
ホワイトニングつき
治療計画が明確
もちろん全ての症例に適応できるわけではありませんが
ニーズが強く、満足度も高い治療です。
6 患者様にとってのメリット
そして医院にとってのメリット
私が患者様に伝えたいことは
決して「売上」の話ではありません。
歯科医院が安定して運営できることで
患者様に還元できるメリットが大きいという点です。
例えば
最新設備を導入できる
スタッフの教育に時間と費用をかけられる
予約が取りやすくなる
丁寧な治療時間を確保できる
感染対策を強化できる
正直にお伝えすると
医院経営が不安定だと
患者様に提供できる医療の質は確実に下がります。
だからこそ
歯科医院は「健全に運営する」ことが不可欠なのです。
7 歯科医院は患者様と一緒に歩む存在でありたい
私の考える“理想の歯科医院”
歯科医院は、患者様の人生にずっと寄り添う場所です。
そのために
治療の質
医院の安定
スタッフの教育
患者様が来やすい環境作り
これらをすべて整える必要があります。
マウスピース矯正は、その一つのツールであり
医院が安定し、患者様にとって快適な治療を提供できる
バランスの良い治療方法だと考えています。
決して
「売上のため」
ではなく
「良い医療を続けるための選択」
としての側面があるということだけ
お伝えできれば十分です。
まとめ
歯科医院の経営と医療は両輪
どちらが欠けても成立しない
私は
「より良い治療」
「より良い医院」
「より安心して通える環境」
この3つを追求し続けたいと思っています。
そのために
マウスピース矯正の導入や
治療効率の向上は
患者様への還元につながる大切な取り組みです。
今後も
わかりやすく、誠実で、専門的な医療を
提供し続けてまいります。
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